なぜデザイナーは開発者の話を聞くと「ときめく」のか

開発者の方から製品や設備、仕組みの説明を受けていると、
専門的な話が途切れることなく続きます。

どれも重要で、どれも意味があり、どれも努力の結晶であることが伝わってきます。

しかし、その長い説明の中で、なぜか強く心が動く瞬間があります。

仕様の話でも、数値の話でもない。
けれど、なぜかその一言が強く印象に残る。

「これは伝えなければいけない」と、直感的に感じる瞬間があります。

私は、この感覚こそがデザイナーの重要な役割の一つだと考えています。

目次

なぜ開発者の話は「全部重要」になってしまうのか

開発者にとって、製品や仕組みのすべては努力の積み重ねです。
どの工程も、どの工夫も、どの数値にも理由がある。

だからこそ、「どこを削ってよいのか」がわからなくなります。

結果として、本当に伝えるべき部分が、
他の多くの重要な情報の中に埋もれてしまうことが少なくありません。

熱量は十分にあるのに、構造として伝わらなくなってしまうのです。

専門家ではないデザイナーだからこそ起きる「ときめき」

デザイナーは、その分野の専門家ではありません。
だからこそ、純粋な受け手として話を聞くことになります。

理解しようと集中して聞く中で、
自然と「心が動く部分」が浮かび上がってきます。

話し手の抑揚、目の輝き、言葉の選び方。
無意識のうちに込められている熱量を感じ取ることがあります。

その瞬間に、

「ここが一番伝えるべき部分だ」

と直感するのです。

私たちデザイナーは、こうした専門家の方が追求してきた仕組みや考え方の話を聞くことがとても好きです。
深く掘り下げられた背景や工夫に触れるたびに、自然と心が躍ります。

そして同時に、
この感動を、自分の持っている技術で市場にわかりやすく伝えたい
という衝動に駆られます。

その「ときめき」こそが市場に伝えるべき部分

市場の人もまた、その分野の専門家ではありません。

だからこそ、デザイナーが話を聞いて心が動いたポイントと、
市場の人が心を動かされるポイントは、非常に近い位置にあります。

これは偶然ではなく、立場が似ているから起きる現象です。

さらに言えば、私たちは開発者の熱量だけを感じ取っているのではありません。
話を聞きながら、同時に「利用者の目線」でその内容を受け取っています。

専門家ではない立場だからこそ、
「ここはきっと使う人も驚くはずだ」
「ここはきっと初めて触れる人がときめく部分だ」
と感じ取ることができます。

その感動は、開発者だけのものではなく、
これからその製品や仕組みに触れる市場と共有されるべきものです。

専門家ではない立場で話を聞き、
純粋に感動した部分こそが、
市場に伝えるべき“本当の魅力”であることが多いのです。

デザイナーの本当の役割は「フィルタリング」

ここでいうフィルタリングは、情報を減らすことではありません。

くすませてはいけない輝いている部分を見つけ出すこと。
埋もれてしまっている熱量を抽出すること。

そして、それを一番わかりやすい形に変換すること。

図解やアイソメトリック、インフォグラフィックなどの手法は、
そのための「手段」に過ぎません。

本質は、
どこを伝えるべきかを見抜くことにあります。

現場でよくある感覚

長い説明の中で、ある一言に強く惹かれることがあります。

開発者の方が、何気なく口にした言葉。
少し熱がこもった説明。
思わず身振りが大きくなる瞬間。

そこを起点に構成を組み立てると、
資料やビジュアルが驚くほどわかりやすくなります。

情報を整理したからではなく、
伝える軸が定まったからです。

まとめ

開発者の熱量は、必ずどこかに存在しています。
しかし構造上、それが埋もれてしまうことは少なくありません。

デザイナーは、その熱量を感じ取るフィルターの役割を持っています。

自分がときめいたポイントを、
そのまま市場に届けること。

それこそが、私たちの仕事の本質の一つだと感じています。

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