情報量を減らすほど、伝わることがある

イラストが言語を超える理由

トップ画像に、いろいろな言語で「ニンジン」と書かれた文字を並べたものと、
シンプルなニンジンのアイコンを置いた場合、どちらが直感的に伝わるでしょうか。

「carrot」「にんじん」「胡萝卜」「당근」「carotte」……

読める人もいれば、読めない人もいます。
しかし、オレンジ色のニンジンのイラストは、ほぼ全員が瞬時に理解できます。

ここに、情報伝達の本質があります。

目次

文字は、読むことが前提になる

文字による説明は正確です。
しかしその正確さは、

  • 言語を理解していること
  • 読む意欲があること
  • ある程度の読解力があること

を前提にしています。

つまり、文字は最初から「読むことができる人」に向けた情報なのです。

国が違えば読めなくなり、
年齢が下がれば理解できなくなり、
忙しい状況では読まれなくなります。

文字はとても優秀ですが、
同時に条件付きの伝達手段でもあります。

イラストは、読む前に理解される

一方、イラストはどうでしょうか。

イラストは「読む」必要がありません。
視界に入った瞬間に理解されます。

年齢や言語に関係なく、
ほぼ直感で認識されます。

しかもここで重要なのは、

複雑に描いたイラストより、整理されたシンプルなイラストの方が伝わることが多い

という点です。

描き込み量を増やすことは、情報量を増やすことですが、
伝達力を上げることには必ずしも繋がりません。

むしろ、伝えたい情報だけを残すことで、伝達精度は上がります。

情報を減らすことは、手抜きではない

情報を減らすという行為は、
簡単にすることではありません。

伝えたいこと以外を削ぎ落とす、高度な整理作業です。

  • 何が重要で
  • 何が不要で
  • 何を残せば伝わるか

これを見極める必要があります。

だからこそ、
整理されたイラストや図解は「わかりやすい」のです。

これは工業系の説明と非常に相性が良い

工業製品や設備、工程の説明は、

  • 専門用語が多く
  • 情報量が多く
  • 正確さを重視するあまり
  • 結果的に伝わりにくくなる

という状況になりやすい分野です。

「しっかり説明しているのに、なぜか伝わらない」

この現象は、まさに文字中心の説明の限界から来ています。

ここに、整理されたイラストや図解を入れると、
状況が一変します。

読む前に理解されるからです。

専門家の話を聞いた時の「ときめき」

私たちデザイナーは、専門家のお話を聞く機会が多くあります。
そして、追求された仕組みや構造の話に、強いワクワクを感じます。

その感動を、

「どうすれば市場にわかりやすく伝えられるか」

を自然と考えてしまいます。

ここで重要なのは、
専門家の熱量だけを受け取っているのではなく、
利用者目線での驚きやときめきに気づいていることです。

専門家ではない私たちが聞いて「すごい」と感じたポイントこそ、
市場に伝えるべきポイントであることが多いのです。

少ない情報=グローバル

文字は、文化や言語によって分断されます。

しかしイラストは、それを飛び越えます。

だからこそ、

情報量を減らすことは、伝達範囲を広げることでもある

と言えます。

少ない情報で伝わるビジュアルは、
そのままグローバルに通用します。

これはユニバーサルデザインの考え方にも近いものです。

整理されたビジュアル表現の具体例

例えば、アイソメトリックという表現方法があります。

立体を斜め上から捉えることで、
1つの画面の中に「前・横・上」の3面の情報を同時に見せることができます。

これは平面のイラストと比べて、
単純に3倍の情報量を伝えられるという意味ではありません。

どこに何があるのかという「位置関係」や「距離感」、
さらには「世界観」まで直感的に伝えられる
という点に大きな価値があります。

また、インフォグラフィックという表現は、
複雑な情報をアイコンや図形に整理し、
読むのではなく「見ることで理解できる状態」を作ることに特化しています。

これらの表現方法は、見やすくするための装飾ではなく、
情報を減らしながら、伝わる量を増やすための設計と言えます。

図解やインフォグラフィックの価値はここにある

アイソメトリックやインフォグラフィックといった表現方法は、

「見やすくする」ためのデザインではなく、
「伝わる状態を作る」ための設計です。

複雑な内容を簡単にするのではなく、
伝えたいことだけを瞬時に届けるための高度な技術です。

伝える力は、削る力

伝えることは、足すことではなく、削ること。

情報を減らし、整理し、
誰が見ても理解できる形にする。

その結果、
言語や年齢や知識量を超えて伝わるビジュアルになります。

そしてそれは、
特に工業系の説明において、非常に大きな力を発揮します。


ニンジンのアイコンが、どの言語よりも強く伝わるように。

整理されたイラストや図解は、
どんな長文の説明よりも、正確に状況を伝えてくれることがあります。

このような図解・インフォグラフィック•アニメーション制作が可能です

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複雑な情報を、誰でも理解できるビジュアルに

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